タイ検証ツアー財団事業報告
(2019年2月4日)
『タイ検証ツアー財団事業報告』
委員長 出村 知佳子
2019年1月27日~1月31日、小山司ガバナーを団長に当地区関係者29名で、タイ東北部へ国際奉仕検証ツアーに行ってまいりました。
今年度は地区内33クラブから国際奉仕事業へ申請を頂き、ロータリー財団のグローバルグラント事業を1件、地区補助金事業を1件合わせて検証してまいりました。
事業内容につきましては、新規水事業1件、水事業修繕事業5件、図書館事業10件、奨学金事業4件、デンタルヘルスグローバルグラント1件の21事業を検証してまいりました。
3日間でそれらの全ての検証と贈呈式を終えるというタイトなスケジュルにも関わらず、参加の皆様の御協力で無事に全ての日程を終えることができました。
当クラブからは、大浦会員、斉藤会員、鈴木会員、そしてプーワナット会員と5名の会員に御参加を頂き、斉藤会員には全体のフォローを、プーワナット会員には通訳や現地側のフォローを、鈴木会員には全体の記録を、そして大浦会員には1,000個にも及ぶ子ども達への日本からのお土産の税関手続きのお手伝いをして頂き、おかげでトラブルもなく検証を完了することができました。
財団の事業も地区補助金での「ノンカイボケーショナルカレッジ、男子孤児院への理美容事業」も今年で開始から1年過ぎましたが、学生達のスキルもアップし、小山ガバナー御婦人と熊澤次期財団委員長にもモデルになって頂き、成果を確認できました。今後は訓練を修了したシニアの学生が新しい訓練生に指導をできる目途もついてきており、事業はいい形で育ってきております。
また、グローバルグラントでのアムナットチャルーン県での「デンタルヘルスケア事業」も、子ども達への歯科教育指導第1回が我々の訪問時に実施され、今後3、4回予定されておりますが、フアタパン公立病院の病院長がロータリアンということもあり、ロータリー財団の指針に沿った地域での継続的効果が今後も期待される内容となりスタートが切られました。
支援事業に携わらせて頂いてから早いもので17年を迎えますが、小林博パストガバナーから御教授頂きました「現地にしてあげたり、物を贈るのではなく、現地の人が自分達自身で実践し、やる気を出して頂けるようお手伝いをさせていただく、という謙虚な姿勢が大事」だということをいつも忘れないように思い出しております。
この後はフレッシュな目線で検証をしてきて頂きました、鈴木会員、大浦会員、斉藤会員に短い時間ですが、感想、報告を御願いしたいと思います。それでは、鈴木さん、大浦さん、斉藤さん5分ずつ位ですが、宜しく御願い致します。ありがとうございました。
タイ検証ツアーを終えて
鈴木隆也会員
先日、北クラブの国際奉仕担委員として、地区のタイVTT検証ツアーに参加してまいりました。出発前に説明会がありましたので行程表を確認するのと同時にツアー内容を見て、私には嫌な予感しかありませんでした。
現地への到着は、飛行機の遅れや国内線の乗り換えで夜遅くになり、次の日からは毎日5時半起床のタイムスケジュール。
1日に小学校を10校回る検証をこなし、バス移動5時間で2階建てバスに揺られ、観光や世界遺産を見ることもなく5日間を終えたことは、とても貴重な体験であるとともに、実際にロータリーの国際奉仕を目の当たりにする有意義な経験になったと実感いたしました。
行く前から大浦さんに、「水と氷、そして生野菜は決して口に入れるな!」と口を酸っぱくしてご指導いただきましたので、それを守るべく、キャベジンや下痢ストッパも用意し準備万端で出かけましたが、それらを使う機会がなかったことはラッキーだったと思います。
お昼などは検証に行った小学校などで子供たちと一緒に食事を摂るのですが、ある学校で出されたミネラルウォーターを飲んでいると、気を利かせた生徒の1人が氷の入ったコップを持ってきてくれました。暑かったせいもあり何も考えずそれに水を入れて飲んでしまい、その日はホテルに戻るまで気が気ではありませんでした。夕食時に、大至急体の内側からアルコール消毒をすることで事なきを得ることが出来ました。
今回の検証ツアーで一番印象に残ったことは、行く場所全てで先生や校長先生など(おそらく軍政なども関係があるのでしょうが)フォーマルな格好は軍服のような服装をしていましたので、見慣れない自分にとっては少し物々しい感じがしました。また、ウォータ事業の要でもある浄水器を検証いたしましたが、実際に聞いていたのと見るのとは全く違っていて、想像よりもはるかに大きい浄水器に驚きました。
検証を終えて思うことは、ロータリーの活動が多岐にわたっている事、いい意味で関わる国に貢献している事など、自分がロータリアンでなければ分からなかった事ばかりだったので、また違う機会に他の国であっても検証ツアーに参加してみたいと思いました。
大浦隆司会員
1月27日より3泊5日で小山ガバナーを筆頭に総勢29名でタイ検証ツアーに参加して参りました。27日はバンコク・スワンナプム空港より経由の国内線の遅延により、予定の時間より約2時
間遅れでウドンタニ空港に到着。ノンカイロータリーのお出迎えを受けて、ノンカイのホテルに到着しました。今回の検証ツアーでは、モーニングコール5:30朝食6:30、7:00バス出発。片道5時間以上のバス移動とかなりハードなスケジュールで1日10校を検証(水事業のメンテナンス・図書館事業・職業訓練縫製理容等)致しました。
睡眠不足も手伝い体調がいまいちの時間帯もありましたが、無事に31日8:30am新千歳空港に帰ってまいりました。
今回の検証ツアーでは他国の人々とその文化や慣習、功績、願い、問題に対する認識を培い国際理解、親善により平和へとつながるとの思いが今まで以上に強くなりました。事業を継続する事がやがて大きな力となると考え、今後も継続してゆきたいと思います。
北クラブ斉藤会員の添乗業務、そしてコーディネトされた出村会員のご苦労に感謝いたします。
斉藤 昌一会員
1月27日(日)~1月31日(木)タイに3泊で地区国際奉仕・VTT委員会の検証ツアーに参加して参りました。私の役割としては、出発前の渡航の手続きと、現地のスケジュール確認をすることが主で無事検証を終えて帰国いたしました。
今回もいつもながらの分刻みのスケジュールで、モーニングコール5時半、朝食6時、出発7時で3日間を同じくスタートし、バス移動も約400km、約300kmなどの行程で、水事業、図書館事業、奨学金事業、VTT事業、グローバルグラント事業を検証して、日本からの参加者28名は全員が途中でリタイアすることもなく終了いたしました。
この事業の準備については、今回もタイのロータリアンの皆さんの大変なご苦労があったことと思います。事業の内容は形のあるものの提供から、人への支援と時代とともに変化していますが、タイの子どもたちとの交流、現地ロータリアン、参加するロータリアンとの交流は以前と同じで、益々深まっているように感じられました。
この様に参加できたのも皆さんのお陰と大変感謝しております。今度はスリランカ訪問を楽しみに出発の準備をしております。