第2129回例会
第2129回例会 (2018年4月2日)
地区ロータリー財団学友会 菅原 桂子 副会長
「私のターニングポイント ~ロータリー奨学生のその後~」
江別RCのご推薦をいただき、1999-2000年度文化研修奨学生としてアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴに行ってまいりました。本日は、私の人生に影響を与えた2つのことと、今後私が取り組んでいきたいことについてお話させていただきます。
☆ミスユニバース北海道代表
まず私自身に大きな影響を与えたことは、ミスコンテストに出場したことです。これは、蓑輪先生ご夫妻に出会っていなければあり得なかったことかもしれません。私には2つのコンプレックスがありました。それは背が高いことと、歯並びが悪かったことです。英会話スクールで蓑輪先生の奥様に出会い、相談したことがきっかけで、歯列矯正をすることになりました。23歳で矯正が終わったときに、姉がポスターを見て募集を知り、ミスユニバース北海道大会に応募しました。その時はすでに中学校の教員として働いているときでした。応募写真は、ふつうは写真屋さんで撮ってもらうようなのですが、そんなことも知らずに、母が家の庭で撮った写真を送ったため、後から聞いた話では、それが担当者の目に留まり、書類審査を通過し、そこから1次審査、2次審査を経て北海道代表に選ばれました。全国大会では、ビューティセブンという7名のファイナリストに選んでいただき、その時初めて、背が高いことが私の長所なんだと思えるようになりました。
ミスユニバースの経験は、今まであまりお話ししたことがなく、履歴書に書いたりするようなことでもないのですが、自分を変えた出来事であることは間違いなく、また、自分が生きていくうえで譲ることのできない「美へのこだわり」を形作っているような気がします。
☆ロータリー財団奨学生
2つ目に私にとって大きな影響は財団奨学生に選んでいただいたことです。留学期間は3か月と短かったのですが、その時正職員として働いていた中学校教員を退職し渡米したことは、今では正解だったなと思えるような経験をさせていただいています。それはアメリカでの生活はもちろんですが、帰国後の学友会活動にあります。帰国後すぐに学友会の発足に携わり、そして現在まで学友会活動は私にとってライフワークのようなものです。学友会の仲間に会うのが楽しみであり、また最近では全国の学友のつながりができ、さらに私の視野を広げてくれています。
奨学生としての経験や学友会活動は現在の私の仕事にも影響を与えています。私は現在札幌清田高校で英語を教え、グローバルコースの担任をしています。クラスは40人ですが、そのうち一人が現在青少年交換プログラムで留学中、さらにもう一人が留学予定です。青少年交換プログラムとのご縁は新しい学友の組織がもたらしてくれたものです。財団学友会ではこれまで米山学友会との関わりが少しあったくらいですが、最近は地区大会や報告会で青少年交換やローターアクト、インターアクトの方々ともご一緒する機会が増えました。その際に、青少年交換に応募する高校生が少ないとの話を聞き、私の担任する生徒に募集要項を見せたところ、一人の生徒がそのチャンスを活かし、昨年の8月からアメリカに留学しています。
今年1月に仕事でオーストラリアに生徒を引率した際に、ロータリアンの方の家にホームステイさせていただきました。お会いした初日からすぐに打ち解け、クラブのバーベキューパーティに参加させてもらったり、チャリティ活動のホットドック販売のお手伝いをしたりと短い滞在でしたが、まるで奨学生だった時のようにロータリー活動に参加させていただきました。ロータリーという共通項があるということで、世界の人たちとすぐにつながることができるということを実感したときでした。
☆今後の取り組み ~Pay It Forward~
札幌北RCの皆様と私のつながりの一つに、「スリランカ」という国があります。私たち夫婦は子供がおりませんが、スリランカに支援している小学生がいます、現在小学校5年生です。この支援は、私が2001年に参加した内閣府「世界青年の船」事業の事後活動の一環で、One More Child Goes to Schoolプロジェクトを通して行っています。ペアレントたちが年に一回スリランカを訪問する機会があるので、私もいつかスリランカに行きたいと思っています。札幌北RCの皆様が昨年の「冬季アジア札幌大会」でスリランカの選手団へ防寒着を寄贈されたということをお伺いしました。実は夫が冬季アジア札幌大会組織委員会に勤務しており、担当していたアルペンスキーに出場したスリランカの選手と特に交流があったため、スリランカをさらに身近に感じるようになりました。今後は皆様の「スリランカ子ども基金」のお手伝いなど、できることがありましたら是非させていただきたいと思っております。
ロータリーの皆様にいただいた経験を、これから私自身が次の世代のために活かしていきたいと考えております。ありがとうございました。