第2299回

第2299回例会(2023年7月10日)

クラブ情報委員会 ロータリー情報担当
中園 直樹 会員

 
 私のクラブ変遷と所属クラブの性格と奉仕活動と地区の特徴についてお話しします。
1992年北海道大学から大阪守口市の関西医科大学に教授で赴任を契機に守口RCに入会した。
松下・三洋の城下町なので企業の経営者と特に歯科医が多いクラブでした。フィリピンのネグロス島への医療奉仕と奨学金制度(奨学生は教師→看護師→農業、工学と変化)が中心でした。
95年5月からGSE団長(今はVTT)として、南スエーデン地区に6週間滞在。男女3名の団員は介護施設長、大阪市福祉課係長、YMCAスタッフで、老人医療、老人介護、リハビリ施設を精力的に視察、情報収集をした。私のカウンターパートは大学の医学、福祉、保健、社会学の教授が多く、日本で2000年から始めんとする介護保険制度の参考視察ということで、守口市長からも課題を与えてられていました。帰国後に大阪府にはスエーデンの施設型介護でなく、地域一帯連帯型介護が適切である旨の提言を各種委員会でしました。ロータリーの資金での留学視察でした。大阪北部の2660地区は「なんぼのもんじゃい」という反骨精神があり、ロータリーへの寄付はすんなりと莫大に集まるが、用途と効果については大変シビアという地区でした。
 2000年4月から神戸大学に転任すると同時に兵庫県1県の2680地区神戸北RCに入会。50名弱の会員数でしたが、全員が大学卒で、弁護士が4名、8名の医師のうち4名は精神鑑定医や精神科教授でした。理屈ぽいクラブで、ロータリーへの寄付や活動には理論的に説得する必要がありました。一人の弁護士は神戸少年殺人事件の犯罪被害者支援活動をされていました。この2680地区はロータリーの理論を徹底的に学ぶという雰囲気があり、寄付はシビアでした。今井、深川、安平、三木PGなどロータリーの理念や青少年活動、RYLA活動などは全国のリーダー的存在でした。歴代ガバナーは医師と弁護士が多く、医師の年度には、地区の国際奉仕委員長と財団副委員長を務め、フィリピン、ネパール、ソロモン、タイ、カンボジアへの水、医療、保健、栄養、女子教育支援を地区の国際奉仕活動として活発に行いました。私は必ず現地に赴き、事前調査や成果調査には神戸大学の国際協力研究科の院生が協力してくれ、参加の院生はそれぞれの修士論文、博士論文にまとめ学位を取得しました。ロータリーを大いに利用させていただきました。各国のRCの例会や特色は別途お時間があれば話しますが、フィリピンとネパールでは例会開始時にお祈りをします。
 2012年3月に神戸大学を定年延長せずに退職、JICAのボランティアとして、ミクロネシアの保健省に予防接種の専門家として2年間派遣され、東京グアムミクロネシアパラオの2750地区のポンペイRCに7月から入会しました。会員は10数名でミクロネシア人は2名で、他は米国、ドイツ人、フィリピン人で日本人は私でした。例会では、出席の誰かが指名され、4つのテストを暗唱させられ、間違えると1ドルの罰金でした。The Rotary 4 Way test。It is the TRUTH? It is FAIR to all concerned? Will it build GOODWILL and BETTER FRIENDSHIPS? Will it be BENEFICIAL to all concerned?です。フィリピンもポンペイのRCも例会の食事や飲み物は各自が注文して、その都度代金を支払います。例会の時間は1時間で終わることはなく、式次第通りに1時間で終わる日本とは雲泥の差がありますが、親睦は更に深まります。ガバナー公式訪問も東京からあり、日本語で話せて助かりますと言われました。2年間のポンペイ滞在中に水に起因する目や皮膚や消化器の病気の予防、改善のために、ポンペイRCが東京の世田谷クラブと一緒に、島の一番大きな小学校にソーラーパネル設置で電源を供給して、雨水をろ過装置で作動させ、飲料水、トイレの水に利用するなど、水の大事さを米国のNGOと教育的「水と衛生」プログラムをガバナー補佐だった Boylan氏と企画、申請しました。RI財団からグローバルファンドのGG1529102を戴き、現在稼働しています。ポンペイクラブの活動は現地にしっかりと根ざしており、ファンドレイジングのチャリティの回数も多く、その資金でギフトを購入し現地の子供たちや教会に寄付し、ハワイ派遣への英語能力試験と保健予防活動はJICAと協力して行いました。
 2014年7月に日本に帰国し、2510地区の札幌北RCに恩師の小林先生に薦められ入会し、皆様とお仲間になりました。

(原文のまま掲載)