ロータリーの国際奉仕から学んだこと
(2019年8月5日)
『スリランカでの活動のDVDの紹介』
中園直樹 会員・竹原巌 会員・栗原清昭 会員
当クラブの小林博会員が20年にも及ぶスリランカでの国際奉仕活動の歴史と経緯をまとめて紹介したDVDが、吉井会員のご協力で完成したので、中園、竹原、栗原会員が代表してスリランカの事情を含めてクラブ会員の皆様に、その必然性と現状を解説し、紹介した。
小林会員が始められたこの国際奉仕活動は、スタート当初は、北海道で不要になった1,000台にも及ぶベッドの供与や胃内視鏡や眼科のスリットランプなどの医療機材を寄贈するなどの保健や医療に関係する所謂“モノ”の支援が多かった。
スリランカで最も必要とされる口腔がんの予防の為のビートルナッツの嗜好習性を換えることにも挑戦したが、その困難さに直面した結果、保健教育活動の対象を大人からこども達へ方向変換した。
その際に、小林会員はインセンティブファンド(こどもの自発性と潜在能力とその可能性を信じて、提供する資金の使い途を子ども達に任せるという大胆な発想)を指定校に与え、こども達が保健や健康や環境整備を“自ら学ぶ”という自主教育の重要性、特にこども達への保健教育活動を支援した。
指定校はそれぞれ各自の活動(ニュースレターの発行や放送活動など)をこども達が主体となって行ってきた。
その結果、その活動の主体であったこども達が先生らを変え、また親や家族へも大きな良好な影響を与えた。
それは喫煙率の低下や飲酒量の減少、家庭で使用する油や糖分や塩分の減少など着実に成果を上げてきた。
そしてこども達やその親らが属する地域も徐々に変貌して行くなど、こども達が活動のイニシアティブをとったボトムアップのアプローチが、保健の向上や地域社会の5S活動などの変革など思わぬ運動(ムーブメント)にも展開して行った。
インセンティブファンドは然程多額ではないが、小林会員の意図を理解したこども達や先生らは、そのインセンティブファンドを如何に有効に使って保健教育や環境整備活動を継続して行こうかと現地のコーディネーターやコロンボRCのメンバーと交流している。
是非とも札幌北RCの多くの会員もスリランカでの活動に参加して下さい。
そして気づきや問題点を分析して頂き、貴重なご意見を今後の活動へのアドバイスとして賜りたく存じます。宜しくお願い申し上げます。