第2204回例会
第2204回例会(2020年8月24日)
「このコロナ禍に思う」
蓑輪 隆宏 会員
新型コロナウイルス感染症が道民の生活に影響を及ぼすようになって、早いのか遅いのか分かりませんが半年が過ぎようとしております。
会員の皆様におかれましては各分野、各お立場で大変ご苦労されているかと存じます。
そんな中、口の中を診るという意味で一番危険な仕事と報道された、我々口腔医療に携わる歯科医師、そして経営者の一人としてこのコロナ禍でどんなことに気付かされたのか話をさせていただきました。
それは以下の如くです。
1.「健康が全てではないが健康を失うと全てを失う」ということです。
つまりこれはコロナウイルスに感染した人が直接的に健康を失うだけではなく、限度を超えた誹謗、中傷から大切な命を含めて全てを失う悲しい現実が起きていることです。
2.コロナウイルスは殆どが口と鼻から体内に入ってきます。
私達の口腔医療は平時のインフルエンザの予防にも貢献しておりますが、改めてこの新型コロナウイルス対策に我々の力が必要になってきているこ
とを実感しております。
3.2度目の緊急事態宣言
(4月12日)発出後、本組織の大切な商品であるメインテナンス(予防処置)を、思い切って予約を全て解除したことで、逆に患者さんや業者さんからの信頼を得られたことです。
4.それに加えて、患者数を半減したことに合わせて感染のリスクにさらされている現場の職員に、出来るだけ自宅待機をして貰いました。
それにより職員は勿論、親御様から感謝され「普通に戻ったらいっぱい稼ぎなさい」と言われたとのスタッフの報告は私にとってお金で買えない心の報酬でした。
5.「判断」「選択」「責任」
『どうしようかと迷っていた時は落ち着かない。
覚悟を決めると心が動かなくなり、心が軽くなり、体が動き、道が見えてくる。』
ある人のこんな言葉が私にも当てはまりました。
以上、誰のため、何のためという目的を改めて考えさせられた半年でした。
一日でも早く当たり前が当たり前になることを祈って卓話のまとめと致します。