第2075回例会
第2075回例会 (2016年11月14日)
「ロータリー財団月間に因んで~ロータリーの未来の夢計画について~」
ロータリー財団委員会 中園直樹 委員長
ロータリー財団の使命は、健康状態を改善し、教育への支援を高め、貧困を救済することを通じて、世界への理解を深め、親善に努め、平和を達成できるようにすること、を掲げました。その背景は、2000年9月国連ミレニアム・サミットでの「ミレニアム宣言」により8つの「ミレニアム開発目標(MDGs)」にある「途上国の貧困削減と保健向上の経済社会開発計画」に沿ったものです。
具体的には、
○G1極度の貧困と飢餓の撲滅、
○G2普遍的初等教育の達成、
○G3ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上、
○G4幼児死亡率の削減、
○G5妊産婦の健康の改善、
○G6HIV/ AIDS、マラリア、その他の疾病(ポリオ)の蔓延防止、
○G7環境の持続可能性の確保、
○G8開発のためのグローバル・パートナーシップの推進、に貢献すべく、国際ロータリー(RI)活動の世界的優先ニーズと奉仕を6つの重点分野に絞り、それぞれに特別月間を設定しました。
◇2月、平和と紛争予防/紛争解決がなければ生命を失い、貧困に陥る。
◇3月、水と衛生(即ちトイレ)設備を整え、生存の為の水と生活の為の水を確保し、水汚染を防ぐ。
◇4月、母子の健康を図り、途上国最大の課題である人口増加を考え、人口の転換を促す。
◇9月、基本的(即ち初等)教育と成人(特に女性の)識字率を向上させ自己実現と貧困、保健の基礎の根源的手段の教育に力を入れる。
◇10月、経済と地域社会の発展により、教育(婦女子)やマイクロファイナンスを支援し、貧しい人々が貧困や不健康から脱却する手伝いをする。
◇12月、疾病予防と治療、予防できるものを重点に健やかに生きる。
6つが重点項目で、特別月間である。
但し、心すべきことは、途上国への自助努力の支援は、援助する側(ロータリー)が計画を押し付けるのではなく、援助を受ける側(貧困:途上国や母子、社会的弱者等)の主体的な努力の芽を探り当て、掘り起こす。そのために現地のリソースとして現地のRCやRCCが存在するので、その地域開発発展のために小さな芽が育っていけるようにきめ細かく手助けをすることが肝要である。
また、途上国への自助努力の支援は、先ずは、人(教育は国家百年の計、時間がかかる)の育成が最初で、次にもの(無ければ、工夫などの智慧が)物資の援助で整備しつつ、財団を通じての寄付等の金(無い袖は振れないが、あれば)や財源が初期条件として必要で、離陸するための仕組み(法整備、行政組織、制度)の順序で作り上げる。これがロータリー財団の未来の夢計画である。
我々は、奉仕にはPASSIONを持ったCHAMPIONになろう。